ウクライナ侵攻、子の不安に向き合う5項目…公益社団法人が公開

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 ロシアによるウクライナへの軍事侵攻のニュースに触れ、不安を感じている子どもがいる。公益社団法人「セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン」(東京都)は、そうした子どもたちに向き合う際のポイントをホームページ上で公開している。

8日、ポーランド東部メディカで、国境を越え、押し寄せるウクライナからの避難民たち。 国連難民高等弁務官事務所によると、ウクライナから周辺国への避難民は200万人を超えた=三浦邦彦撮影
8日、ポーランド東部メディカで、国境を越え、押し寄せるウクライナからの避難民たち。 国連難民高等弁務官事務所によると、ウクライナから周辺国への避難民は200万人を超えた=三浦邦彦撮影

 ポイントは▽子どもの話に耳を傾ける▽大人が解決すべき問題で、子どもたちは今まで通りに過ごしていいと伝える▽子どもが「助けたい」と思う気持ちを応援する――など5項目。日本臨床心理士会と日本公認心理師協会の協力を得てまとめ、今月1日から紹介している。赤坂美幸マネジャーは「子どもの年齢によっては、現実と周りで起きていることにギャップを感じ、不安になっている可能性がある。ポイントを参考に子どもと向き合い、心の健康も気遣ってほしい」と話す。

 五つのポイントは、東日本大震災などの災害について子どもに聞かれた時にも、参考にできるという。

 日本臨床心理士会は、子どもを含む悩み事の電話相談窓口(03・3813・9990)を開設している。同会所属の臨床心理士が、平日午後7~9時(金曜日は午前9時~正午も)に対応する。同会の担当者は「相談の中で、ウクライナ情勢についても話が及ぶことがあるようだ。不安になった時は、遠慮せずに相談してほしい」と呼びかけている。

子どもと話すときの5つのポイント

・子どもが話したいと思っている時に時間を作り、耳を傾ける

・子どもの年齢に合わせて話をする

・子どもの気持ちを否定せずに受け止める

・世界中の大人が問題解決に努力していると伝え、安心を促す

・「助けたい」と思う気持ちを尊重し、募金活動への参加など現実的な手助けをする

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2828440 0 社会 2022/03/11 15:00:00 2022/03/11 16:09:02 2022/03/11 16:09:02 https://www.yomiuri.co.jp/media/2022/03/20220311-OYT1I50109-T.jpg?type=thumbnail

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