Inc.:古今東西、ウェブ上でもっとも広くシェアされているコンテンツは、大きく2種類に分けることができます。

1つは、もちろん、かわいいネコ(または、身内の子ども、愛くるしいヤギ、抱きしめたくなるようなナマケモノなど)の画像。そしてもう1つは、英雄的行為や、すごい科学的発見、名言・格言などの、いわゆる「いい話」です。

人がやたらとこの2種類のコンテンツに引かれることを、ソーシャルメディアが証明しているのですが、最近の研究で、2つのうちのどちらを特に好むかによって、その人の性格がよくわかることが示されたのです。

あなたは、「かわいい猫」派? それとも「名言・格言」派?

これは、チャップマン大学でメディア心理学を教えるSophie Janicke教授が、カリフォルニア大学バークレー校のGreater Good科学研究センターのブログで発表した、予備的研究結果です。(「Greater Good」は一流の学術機関ではありますが)これは専門家による審査、掲載がまだされていない研究報告なので、その点を割り引いて、遊び心で読んでいただくことを前提に書いています。研究チームが発見したのは、このようなことです。

 

感動的なコンテンツやためになるコンテンツに引かれる人は、ある一連の性格特性を備えています。自らを省み、頭を使う認知活動(パズルなど)を楽しみ、自分の感情に敏感で、人生の意味を見つけようとする傾向があるのです。

一方、純粋に見て楽しいコンテンツが好きな人は、より楽観的、天然、陽気で、ユーモアがあることがわかりました。ためになるコンテンツに引かれる人は、こうした、遊び心のある性格特性をまったく、あるいはわずかしか示していませんでした。

また、男女の違いもあるようです。ネコの画像が好きなのはほとんどが女性ではないかと思うかもしれませんが、実はそうでもなく、女性が多いのは、いい話のほうだったのです。また、そのたぐいの記事は、より高齢の人に好まれる傾向も示されました。

Janicke教授は、ネコ画像を好むのはどんな人かを調べようとしているのは、自分たちだけではないと言っています。インディアナ大学のJessica Gall Myrick氏の研究によると「自己犠牲的ないい話よりも、ネコのおもしろ動画を好む人は、 おそらくネコが好きで、インターネットを長時間利用し、親切心、共感力、温かさ、思いやりに富む傾向があります。また、恥ずかしがり屋で不安症なところもあるでしょう」と説明しています。

Myrick氏の研究はまた、かわいい動物の動画を見ると、人の元気、幸福感、希望が増すことも示唆しています。それは私の個人的経験とも完全に合致します。

まとめ

さて、このおもしろい一連の研究から学べることは何でしょう? ネコ動画が好きな人は、最近の研究によると、温かく、親切で、おもしろく、もしかしたら恥ずかしがり屋で、ネット中毒の気もある、ということです。一方、涙を誘う話や「含蓄のある」コンテンツに目がない人は、より高齢で、女性で、まじめ、そして自省的で考え深く、感傷的なところもある可能性が高いということです。

この研究結果に世界が驚くかといったら、そんなことはないと思います。しかしこの結果は、スイカの中でリラックスするネコの画像と同じように、あなたに少しだけ幸せと元気をくれるかもしれません。ですから、どちらにしても楽しんでください。

あなたは子猫画像派ですか? それとも名言・格言派ですか?

What Your Love of Funny Cat Videos Says About Your Personality, According to Science|Inc.com

Jessica Stillman(訳:和田美樹)

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