問題行動調査

「死ね」「カス」のSNS投稿は暴力 自殺した生徒の父親「言葉で人を殺している」

 平成26年9月、いじめを苦に自殺した仙台市立中学1年の男子生徒の父親(49)が27日、文部科学省を訪れ、国主導でいじめ防止に取り組むことなどを求める要望書を提出。その後の記者会見で、生徒の体験をもとに「言葉で人を殺している時代です」と、からかいが自殺につながる可能性があることを訴えた。

 生徒の自殺をめぐっては、同市教委が昨夏公表した調査結果で、数カ月にわたる同級生のいじめが明らかになった。見下すような言葉でからかわれたり、仲間はずれにされたりしていたという。

 父親はこの日の会見で、からかいが深刻ないじめであることを強調した。特にSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)でのいじめに言及し、「SNSで『死ね』『カス』と簡単に書いて投稿するが、それ自体暴力。絶対にいけない。改めて考えてほしい」と訴えた。

 都道府県や市町村の教育委員会が、いじめ自殺の事例を共有する機会を国が設けることなども要望。「なぜ後を絶たないのか。隣の市から見たら対岸の火事。各県で同じような子供がいっぱいいる」と話した。

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