ポートは2016年10月14日、遠隔診療に対する国民意識に関する大規模調査の結果を発表した。国内在住の22~69歳の男女2678人を対象に、インターネットで調査した結果である。

 同社は遠隔診療プラットフォームサービス「ポートメディカル(PORTメディカル)」を手掛けている。宮崎県日南市や東京女子医科大学との実証事業によるエビデンスづくりなどに取り組んでおり、定期的にデータを公開していく予定という(関連記事1同2)。

図1●「遠隔診療という言葉を知っているか」
図1●「遠隔診療という言葉を知っているか」
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 遠隔診療をめぐっては「患者側ニーズの把握に関しては過去に小規模なアンケート調査が散見される程度」(ポート)という。そこで今回、遠隔診療の推進に向けた基礎調査として、国民の医療機関受診の実態と遠隔診療に関する大規模調査をWeb上で実施した。

 まず、「遠隔診療という言葉を知っているか」という問いに対しては「どんな診療か具体的に知っている」と回答した人は10%にとどまった(図1)。言葉自体を知らない人が61%に達している。