外部専門家を学校職員に 中教審答申案、「チーム学校」推進
文部科学省の中央教育審議会(中教審)の分科会は17日、いじめや不登校などの課題に教員だけでなく、外部人材が連携して対応する「チーム学校」を推進する答申案をまとめた。スクールカウンセラー(SC)やスクールソーシャルワーカー(SSW)を新たに学校職員と位置づけ、教員が授業に専念できる体制づくりを目指す。
21日の中教審で答申し、文科省は来年の通常国会で学校教育法などの改正案を提出する方針。
答申案は、生徒指導や特別支援教育などの課題が複雑化し、教員だけでの解決が難しくなっていると指摘。臨床心理士のSCや社会福祉士のSSWを学校に必要な職員として法令上明確にし、増員を目指すとした。
外部の競技経験者による「部活動指導員」(仮称)の新設、ICT(情報通信技術)を使った授業などをサポートする支援員の拡充なども盛り込んだ。