創造力豊かになることと、人をだますことは、どちらも規定のルールを破ることと関連しています。ハーバード大学のFrancesca Gino氏と南カリフォルニア大学のScott Wiltermuth氏の研究によると、人をだますことは、ひいては創造力の向上につながる可能性があることがわかりました。Gino氏とWiltermuth氏は被験者に5つの実験に参加してもらいました。人をだます機会を与えられ、その後創造力を測る作業を行うという実験です。

個人の創造力の差を考慮に入れても、人をだました被験者はその後、だまさなかった人よりも創造力豊かになったのです。

実験を無作為に割り当て、だます行為をすることで、その後に作業をする時により高い創造力に繋がることを確認しました。人をだますことと創造力の間の関係は、規則に縛られていないという感情の高まりによって説明することができます。

規則を無視することは、それがデザインの原則であれ社会規範であれ、以前には存在しなかった選択肢を取ることが出来るようになるということです。また、まったく必要ないかもしれない制約を取り払うということでもあります。ですから、次にワンパターンな考え方に陥ってしまった時は、守っている規則のすべてを考え直してみてください。そして、そのうち1つを破ってみるのです。その次は、さらにもう1つ。

それで最高に素晴らしい作品ができあがるかどうかはわかりませんが、異なった考え方ができるようにはなります。何といっても、ルールを抜け出す方法を見つけるためには、ただ規則に従っていくよりもずっと豊かな創造力が必要なのです。

Heighten Creativity by Breaking a Few Rules|99u

Stephanie Kaptein(訳:Conyac

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