本当の僕をわかってくれるのは、君だけだ。
パソコンを使えば使うほどそこにはあなたに関する情報がたまり、いつの間にかパソコンはあなたの家族や友人よりもあなたを知る存在となるのです。スタンフォード大学とケンブリッジ大学の研究がそれを物語っています。
研究では、8万6,000人を対象にFacebook上での行動分析とアンケートを実施。各ユーザーから100を超えるFBいいね!を集め、独自のアルゴリズムでその人の性格を判断。すると、家族や友人よりもずっと正確に、その人となりを表すことができたといいます。もっと言えば、夫や妻、人生のパートナーよりも的確に理解し得たと…。
この実験で使用されたデータはFacebook上での行動(いいね!)でしたが、この判断技術の利用は、それだけにとどまらないといいます。パソコンを通したデータであれば、例えばアマゾンの買い物暦を通しても、個人のキャラクターを判断できるアルゴリズムなのです。もちろん性格診断だけに使うものではありません。仕事の適正を判断するのにも役立つと、研究チームは語っています。募集をかけるよりも、アルゴリズムがネットを駆け回り適切な人材をヘッドハンティングしてくれるなんてことも…。
コンピューターよ、そんなに私のことを理解しているのか…とちょっと怖くなりますが、慌てるのはもっと先でいいみたい。現段階では、性格判断と言っても5つの大きなカテゴリをベースにするという程度。まだまだ心理学者たちが、多方面から個人の特性を判断するのにはかないません。まぁ、いつかコンピューターもそこまでのレベルに達するのでしょうが。そして、それはそんな遠い日じゃないような気もしますが。
image by: Chester Luna under Creative Commons license
source: PNAS via New Scientist
Jamie Condliffe - Gizmodo US[原文]
(そうこ)