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認知症の進行、既存薬で抑制=秋から臨床試験-循環器病センターなど

血液が固まるのを防ぎ、脳梗塞予防などに用いられる薬「シロスタゾール」に、認知症の進行を抑える効果のあることが、国立循環器病研究センターなどの研究で分かった。論文は27日、米科学誌プロスワンに掲載された。今年秋に、アルツハイマー病予備軍を含む軽度認知障害の患者への臨床試験を開始する。認知症患者は血管の病気を併発しやすく、シロスタゾールを服用することがある。研究グループは、アルツハイマー型認知症で治療中の人を、シロスタゾールを内服したグループとしなかったグループに分け、認知機能の変化を比較した。その結果、軽度認知症の患者では、内服した人の認知機能の年間低下率は、しなかった人の約2割に抑えられた。また、記憶したり、自分のいる場所を正確に把握したりする能力も改善した。一方、認知症が進んだ患者では、効果は得られなかった。2014.02.27 jijicom

編集部