東大など、言語の文法処理を支える神経回路を発見

JST 課題達成型基礎研究の一環として、東京大学 大学院総合文化研究科の酒井 邦嘉 教授らは、言語の文法処理を支える3つの神経回路を初めて発見し、言語障害の1つである文法障害注1)に伴う脳活動の変化を解明しました。従来は人間の言語を支える脳の仕組みは、左脳の言語中枢しか知られておらず、言語障害が生ずるメカニズムは良く分かっていませんでした。本研究グループは、左前頭葉に脳腫瘍がある患者の脳の構造と機能について、MRI装置注2)と日本語の文法能力テストで詳細に調べることで、脳腫瘍の部位により異なるタイプの言語障害(特に文法障害)が生じることを明らかにしました。また、言語の文法処理を支える神経回路が3つ存在し、大脳の左右半球と小脳を含む広範なネットワークを形成するということを初めて明らかにしました。本成果は、言語障害の治療とリハビリの改善に役立つことが期待されます。本研究は昭和大学 横浜市北部病院の金野 竜太 講師、東京女子医科大学 先端生命医科学研究所の村垣 善浩 教授らと共同で行われ、本研究成果は、平成26年2月11日(英国時間)に英国科学誌「Brain」のオンライン速報版で公開されます。2014.2.11  東京大学など


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