Categories: ニュース

柳美里氏「血を吐いた」、「摂食障害」あまりに酷い治療体制…ようやく動き出した拡充の機運

やせたいという願望やストレスなどをきっかけに引き起こされる拒食症や過食症などの摂食障害。国内の患者数は2万人以上と推定されている。だが治療体制は整っておらず、患者は専門医を探し回り、数少ない治療機関に殺到するといった事態が続いてきた。そこで専門医たちが公的な専門治療機関の設立を求めて声を上げ、厚生労働省も先月、来年度から全国に治療の拠点となる医療機関を10カ所程度、指定することを決めた。専門的な治療はもとより、早期治療や予防啓発などが期待されている。日本はアメリカ、イギリスと並んで患者数が多いといわれる。しかし、海外に比べ、治療体制は不十分なままだ。「低体重で病院に搬送されても、専門医がいないため病院側が戸惑い、受診制限することもある。極端な栄養失調の処置の仕方が分からないのです」と話すのは、摂食障害の治療に詳しい、神戸女学院大学名誉教授で浪速生野病院(大阪市浪速区)心身医療科部長の生野照子さん。専門医が不足している上に、じっくりと患者の話を聞くことが治療の基本になるため時間がかかり、数少ない専門医や医療機関に患者が殺到する。また、内科や精神科、心療内科の診察が必要になるなど、複数科にまたがることもあるため、患者にとっては負担が大きい。2013.12.21  msn

編集部