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モーツァルトを聴かせても子どもの知能は上がらないことが研究で判明

幼い頃から音楽を聞かせたり、ピアノを習わせることで子どもの知能に良い影響が出るという「モーツァルト効果」について、ハーバード大学教育学研究科の学生であるサミュエル・メヘルさんが研究を行い、「音楽を聞かせることは子どもの知能に影響を与えない」ということが判明した。


メヘルさんは2つの実験の実施した。1つ目の実験は、4歳の子どもを29人集め、ランダムに音楽または視覚芸術のクラスに割り当て、週に45分のレッスンを6週間受けさせ、6週間後に子どもたちの4つの特定分野をテストした。4つの特定分野のテストとは「ボキャブラリー」「数字識別」「視覚分析」「空間把握」に関するもの。29人の子どもたちのテストの結果では、音楽クラスの子どもたちには地図を使った「空間把握」のテストで他に比べて上昇が見られたが、全体的には認識能力に著しい影響を与えているという相関性は表れなかった。2つ目の実験では、子どもたちを7~8人ずつ、「音楽」「視覚芸術」クラスに加えて「クラス無し」の3グループに割当てた。6週間のクラスの後に、子どもたちに同じ4つのテストを受けさせたところ、どの分野においても1つ目の実験と同様に、6週間の音楽レッスンが認識能力に対して影響を及ぼしているという結果は表れなかった。2013.12.16 Gigazine

編集部