人間の脳は生まれつき田舎の風景を見ると気持ちが落ち着くようにできていると判明 都会の風景は混乱と不安をもたらす可能性あり:イギリスの研究

イギリスのエクセター大学の心理学者、イアン・フランプトン博士の研究グループが、田舎の風景写真と都会の風景写真を見た場合、脳がどのような反応を示すかMRIで確認する実験を行った。被験者に田舎の写真を見せた場合、脳の辺縁系の落ち着いた気分や平穏感に関係する領域が活性化する。辺縁系は俗に「古い脳」と呼ばれ、感情や本能、記憶を司る部位であり、そこが活性化するということは、脳が特別な情報処理を行わずに反応していることを示唆している。一方、都会の写真を見せた場合は、“視覚的複雑性”に関連する脳後頭部の視覚野が活性化する。フランプトン博士によれば、脳は都市という環境についてよく理解していないため、見たものすべての情報を処理しようと奮闘しているのだとか。脳の反応の仕方は風景の美しさには関係ないそうで、夜景など「美しい都会の風景」を見ても、「たいくつな田舎の風景」を見ても、反応は変わらなかったそうだ。また、都会で生まれ育ち、今も都会で暮らしている人たちであっても、反応は同じだった。2013.12.13  IRORIO


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