ブリティッシュ・コロンビア大学で心理学者エリザベス・W・ダン準教授と、同大学のアリッサ・クロフト氏、ハーバード大学のジョーディ・コイドバック氏らの研究によると、過去につらい体験をした人は、現在のできごとをより楽しめるようになる、ということが明らかになった。研究では、自身の不幸な経験(離婚や身内の死など)について調査し、それが過去のできごとか、現在進行中のできごとかを尋ねた。それから、現実世界での楽しいイベント(滝を眺める、ハイキングに出かけるなど)を6種類提示し、そういった活動を「楽しめる能力」について調査した。その結果、現在つらいできごとの真っただ中にいる人は、「ポジティブな状況であっても、楽しもうという気持ちが持てない」と訴えていた。一方で、「過去につらい思いを経験した人は、ものごとを楽しむ能力が高まっている」ことが分かった。研究者らは、「悪い1日のおかげで、良い1日を一層楽しむことができるという考え方を、この研究は裏づけた」と述べている。2013.12.10 HUFF POST
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