ミネソタにあるOrfield研究所の無響室は、鋼やコンクリート、防音ガラス繊維で防御され音の99.99%が吸収される「世界で最も静かな場所」なのだそうだ。無響室は新製品などのテストのために1時間当たり300ドルから400ドルの賃貸料で貸し出されるそうなのだが、同研究所の創設者であるSteven Orfield氏は「この静かな部屋では、あなたの心臓の音や胃が蠢く音、肺の呼吸音などが大声のように感じられる」という。
こうした無響室には人間は長くとどまることはできないとされる。無響室の中にいると方向感覚を喪失させるだけでなく、時間が経過していくと視覚的・聴覚的な幻覚を経験することになるのだという。あるレポーターによる実験では滞在時間は45分が限界で、創設者であるSteven Orfield氏でも30分はとどまることはできないとしている。NASAは宇宙飛行士の育成のために、タンクの中に水を入れた無響室に近い実験施設を持つ。その施設では幻覚が起こるまでの時間の調査や作業可能時間などを調べることを目的にしているという。2013.12.04 Slashdot
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