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神経科学者が自分の脳を調べたらサイコパスだったことが発覚

神経科学者のジェームズ・ファロン氏は、精神病質(サイコパス)の脳の構造上のパターンを探していたところ、なんと自分が精神病質の脳の持ち主であることが判明。その後、自らを研究材料に、精神病質と犯罪性との関連性を研究した結果を発表しています。「精神病質(サイコパス)」とは、「精神病質(その人格のために本人や社会が悩む、正常とされる人格から逸脱したもの)である人」と辞書に記されており、共感性の低さ・自制心の欠如・大胆さなどに関連する先天性のパーソナリティ障害と言われています。数回にわたる流産の末に産まれたファロン氏は、両親から深く愛されたと同時に、厳しいしつけの中で育てられました。そこで彼は、「遺伝要因」以外にも、「環境要因」が大きな役割を果たし、特に幼年期の行動の結果が重要である、と述べています。さらに、3番目の要因として「自由意志」についても触れており、ファロン氏は、「自分が精神病質と判明してから、意識的に他人の感情を読み取るなど、行動や振る舞いを変えるために努力しています」と話しており、また、「精神病質は全て同じではないことは、自分自身を示すことで証明できると考えます。私は誰かを殴りたいとは思いません。積極的な性格は時として攻撃性に転化しますが、この攻撃性は、議論で勝ちたいと思う私の意志です」と述べています。2013.11.29  Gigazine

編集部