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表情を微妙に変化させて、感情を喚起するシステム「扇情的な鏡」

“東京大学 廣瀬・谷川研究室では、人の感情状態をバーチャルに作り出す、影響を与えるようなシステムについて研究開発しています。”
“今回、鏡のようなシステムを展示していますが、この鏡は自分の実際の表情と違った表情が映し出されるようになっています。例えば、自分は普通の表情をしているのに鏡の中の自分が笑ったような表情をしていたり、悲しそうな表情をしていたりとか、そういった表情につられて、自分の感情状態も変わっていって、笑った表情の時は自分の感情がよりポジティブになったり、悲しい表情の時はよりネガティブになったりとか、そういった表情の効果で人の感情状態に影響を与えるようなシステムになっています。”
“ディスプレイとカメラで構成されていて、カメラで人の映像を撮影して、そこから顔の領域を取得して顔のパーツを推定します。そのパーツを少し歪めて、笑った表情だったら頬と口角に強く特徴が現れるので、その2点をいじってあげて、うれしい感情を示す表情を作り出しています。悲しい表情の場合は眉毛と瞼と口角をいじって、悲しみを示す表情を作り出しています。”
“今回、少ししか変化させていません。大きく変化させると自分の表情じゃないと思われて感情喚起に繋がらず、逆に不快に思われたり自分じゃないと思われてしまったので、自分の変化だと思われるくらいの微妙なラインをついて表情を変化させています。”
“例えば、試着室にこういうのを置いておけば、身につけた商品の魅力度が上がったり、鬱病の方の感情を刺激するような利用方法があるのではと考えています。”
2013.11.09マイナビニュース

編集部