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うつ病、新型うつ、躁鬱病…精神科医が教えるタイプ別部下との付き合い方

精神科医の西多昌規さんの著書『病んだ部下との付き合い方 精神科医が教える上司の心得』(中央公論新社/刊)による、不調のタイプ別対応方法。

1)従来型うつ病タイプ:古くからの「うつ病」。性格傾向としては「やさしい・きまじめ・きちょうめん」で、攻撃性が自分に向かうため、「僕(私)などいないほうがいい」のように、失踪や自殺をほのめかす発言が出た場合、注意が必要。このタイプの人に「励まし」や「がんばり」といったプレッシャーを与えるのは控え、「自分のペースでやればいいぞ」「少しは休んだらどうだ」と、プレッシャーを緩める働きかけをしたほうがいい。

2)新型うつ病タイプ:これはマスコミによる造語で、精神科医の中でもまだ定まった呼び名がない。特徴としては「自分をうつ病であると主張する」「他者を非難する傾向が強い」そして「職場など、特定の状況・場面で抑うつ・不安反応がある」など。他罰性が強いため「お前、やる気あるのか!」などと厳しく言ってしまうと、「逆ギレ」される可能性もある。このタイプはルールに対しての理解力は高いことが多いので「無断欠勤がこれだけ続けば退職」など、成長を支援する態度で臨みつつ、就業規則など決められたルールの順守を求めるというのが現実的な対応。

3)双極タイプ:好不調の波が度を超して大きく、かつては「躁うつ」と呼ばれていたタイプ。約7~8割の期間が抑うつ状態。「躁」の時のハイテンションの時期にやってしまった失敗があとを引いて、抑うつ状態になることがあるため、職場の対応は「躁」の時こそ注意が必要。「その調子でガンガンやってくれ!」などと煽らず、「8割くらいのペースでやってくれれば十分だよ」とブレーキをかけてあげるとよい。

2013.11.04 Business Journal

編集部