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日本版『子どもにやさしい空間ガイドブック』完成ー東日本大震災支援を通じて普及図る: 国立精研・ユニセフ共同制作

NCNPと日本ユニセフ協会の共同制作による日本版『子どもにやさしい空間ガイドブック』が完成、NCNP主催の指導者研修、日本ユニセフ協会東日本大震災支援事業等を通じて普及

災害時の子どもたちの保護とこころの健康支援のための指針、ユニセフ『子どもにやさしい空間ガイドブック』の日本版を共同制作いたしました。NCNPでは今後、このガイドブックを災害時における”子どもたちにやさしい空間”を通じた支援の標準的な指針として、指導者研修等で活用し、普及を図ってまいります。また、日本ユニセフ協会では、東日本大震災で被災した各県市町の自治体および臨床心理士会等や支援活動に従事しているNGOやNPOなどの民間団体へのガイドブックの配布、研修会の実施などを通じ、活動の普及を図ります。

災害による急激な環境の変化によって、子どもたちの「日常」は一瞬にして奪われます。子どもたちの心の傷が広がらないうちに、仮の住まいとなった学校の校舎などの避難先で、安心して安全に過ごすことができる”子どもにやさしい空間”を確保し、”遊び場”や”学びの場”などの「日常」を提供することは、食糧や飲料水、医薬品の支援と同様に大切です。

本ガイドブックは、NCNP精神保健研究所災害時こころの情報支援センター(http://saigai-kokoro.ncnp.go.jp/)および、日本ユニセフ協会(http://www.unicef.or.jp/kinkyu/japan/2013_archive.html)のホームページからダウンロードいただけます。

2013.10.28 独立行政法人 国立精神・神経医療研究センター(NCNP)、公益財団法人 日本ユニセフ協会

編集部