心理士による心理面接を活かす / 精神看護11月号ー臨床からのOPINION:精神科医 永田貴子先生

精神看護 2013年11月号
臨床からのOPINION
「境界性パーソナリティ障害患者は治療の対象ではない?」より一部抜粋

国立精神・神経医療研究センター病院
精神科医・臨床心理士 永田貴子先生

・心理士による心理面接を活かす
多職種のなかで特に取り上げたいのは心理面接の有効性です。 現在のところ、心理士は国家資格化されておらず単独での面接は医科の診療報酬に反映されません。心理系の大学の教育内容にばらつきがあるため、実務の力量、医学や福祉の知識には個人差が大きいというのが現実にあります。そのため病院勤務の心理士は、非常勤で、医師の指示の下、心理テストのみを請け負っている場合が多いのですが、それでは宝の持ち腐れに思えます。きちんとトレーニングを受けた心理士は、疾患によらず、その人の話を聴く面接援助技術法を身に付けています。 私の知り合いの心理士たちは、面接の逐語を提出したり、自身が被面接体験を経験したりして、大学院修了までの間にかなり集中的にスーパーバイズを受けていました。きちんと時間と場所を確保して話を聴く能力のある彼らと、ぜひ、協働できるような環境を作りたいと思います。


関連記事

広告募集!

PSYlaboではPCサイト、スマートフォンへの 広告掲載を承っています。 ぜひとも広告宣伝活動にご活用ください。 詳細はこちらからお問い合わせください。

情報提供

求人、ニュース、学会や研修会のお知らせ、多くの方に見てほしい情報、お問い合わせ等、こちらの情報提供からご連絡ください!

記事投稿の募集

PSYlaboでは、多くの方の意見を反映するため、投稿記事を募集しています。みなさまからのご応募をお待ちしております。詳しくは詳細はこちらからから。
ページ上部へ戻る