ラトガース大学のロバート・トリヴァースは、困ったときに助け合う関係が友人間で成立するには、ふたりのあいだに長期的な関係が必要だと指摘しています。つまり、日常的に「助けてくれるかも」と思わせることが、期待へとつながり、友情を形成するのだというのです。実際、神戸大学大学院の大坪庸介らの研究によって、このことがあきらかになりました。大学生を対象に、友達が自分のためになにかをしてくれる場面(誕生日をサプライズで祝ってくれる)を想定して、相手が自分に注意を払っているかどうか(誕生日を覚えていてくれた/偶然知った)、そのことが自分に利益をもたらしたかどうか(プレゼントが欲しいモノだった/いらないモノだった)の関係が調べられました。すると、注意があった場合の方がない場合よりも、その友達は自分との関係を大事に思っていると考え、利益のあるなしには関係しないことがわかったのです。そして、トリヴァースのいうような長期的な関係である必要はなく、短期的な場合にもあてはまることがわかりました。2012.2.7 Menjoy
参考 Trivers, R.L. (1971)『The evolution of reciprocal altruism』 Quarterly Review of Biology 大坪庸介ら(2011)『友情を伝えるシグナルについての研究』 日本社会心理学会2011年度第52回大会
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