日野原さんは、古代ギリシャではアートに「癒やしの技」との意味があったと紹介。「心などを病んだ人への温かなケアとしての役割があった」と、近代医学との違いを指摘した。自身の体験を交え、芸術の効能も語った。22歳で結核を患った際、高熱の苦しみを紛らわせたのが作曲。幼いころからピアノを習っていた日野原さんは病床での気分転換のため、趣味の音楽を聴いて楽譜を書き取る練習にのめり込むうちに作曲の仕方を覚えたという。「病気の苦難が芸術の才能を与えてくれることもある。苦しいことも耐えれば恵みは来る」と語った。2013.12.6 中日新聞
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