社会心理学には「仮説検証バイアス」という学説があり、これは一つの仮説を立て、それを実践的に立証していくことで、物事の本質をとらえようとする試みのことを言う。この説はさまざまな実験結果によって立証されている。例えば、ある居酒屋において、スーツにネクタイ姿という盛装した客と、ラフな服装をした客とでは、どちらの顧客単価が高いかを調査した実験では、実験前のアンケートでは、過半数の従業員が盛装客の方が多く料理を注文する、という結果であったが、実際は両者の間には大きな金額の開きはなかったという。身なりの良い客の方が「優良な顧客」という先入観が生じやすいが、実際はそうではないこともあり、これは飲食店に限らず、他の分野にも当てはまる事実であるという。初対面で受けた相手の第一印象が強ければ強いほど、それが強固な先入観となって、適切な判断力を誤らせる結果になりかねない。2013.12.03 Peachy
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