東京大学大学院学際情報学府の吉川真人氏が、近年における認知機能とゲームの関連研究を紹介。2002年に出版された書籍『ゲーム脳の恐怖』は当時大きな話題を呼んだが、その後、実験内容に問題があると指摘されている。吉川氏の研究によると、プレイするゲームによって認知機能への影響はさまざまとのこと。特定のデジタルゲームにおいて認知機能が低下するという研究結果はなく、むしろ改善するという研究報告が多い、と吉川氏は語る。さらに情報処理が複雑なデジタルゲームであるほど、複数の認知機能への改善効果が現れる傾向にあるため、新たなタイプのデジタルゲームが出るたびに、認知機能への影響について研究する必要がある、と続けた。こうして研究で得られた認知機能のスコア改善を実生活にどのように利用していくかが、今後の課題のひとつである。2013.8.27INSIDE
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