抜毛症の症状は、日常生活で何らかの困難に直面し、心理的ストレスが強くなってくることで増悪する傾向があります。髪の毛を抜く行為自体は言わば強迫的。通常、その直前に何とも言えない不安がこみ上げてきて、その不安に対処するように髪の毛を抜いてしまうことが多いようです。実際、髪の毛を抜くと気持ちがすっきりするなど、一時的とはいえ、気持ちは楽になります。そのため、不安が再び強まってくると、また髪の毛を抜いてしまうことを繰り返してしまうのです。
具体的な治療法は個々の病態によりますが、一般的には病的になってしまった脳内環境を是正するために、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)などによる薬物療法を行います。また、抜毛癖に拍車をかけている何らかの心理的問題に対しては、心理療法などによって対処します。また、もしも髪の毛を抜き続けたことによって頭皮に炎症が起きているような場合、皮膚科的治療も必要になってきます。
2013.10.31 All About
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