日本では年次有給休暇の取得率が低いという問題がありますが、ヨーロッパの労働者が年休を取れるのは企業にきちんと取らせる義務を課しているからです。また、日本で年休を取りにくいのは、職務の不明確さと企業内コーディネーションによる負担があるという側面もあります。要は「休むと他の人に迷惑がかかるから」年休を取れない。解決するには、働き方の根本を変えざるをえません。日本の組織の強みは、社員同士の密接なコーディネーションにありました。つまり組織の上下左右でコミュニケーションを取り、すり合わせていくことで強みを発揮してきましたが、それによって労働時間が増えてしまいました。「すり合わせ型」の働き方が行き詰まったいま、今後は職務を明確化するとともに、綿密なコーディネーションを必要としないよう業務をうまく切り分けて組み合わせる「モジュール型」の働き方への転換が必要になると思います。2013.10.22 PRESIDENT online
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