ポスター発表をする(演題登録をおこなう)

ポスター発表の締め切りは、大会開催の半年前〜2,3ヶ月前になります。発表をおこないたい場合は大会締め切りまでに「発表内容」の概略を記入したファイルを大会事務局に送信する必要があります。学会員専用のメーリングリストなどがあると、募集期間などをお知らせしてくれるメールがありますが、メーリングリストがない学会では、大会用ホームページをこまめにチェックする必要があります。学会ホームページと、大会ホームページが異なる場合が多いので注意が必要です。近年の大会では締め切りを1週間ほど延長する大会も散見されます。学会の先輩や大会事務局に聞いてみてもいいかもしれません。

日本心理学会のホームページ        日本心理学会第78回大会ホームページ
        

発表内容の書類は「抄録(しょうろく)」と呼ばれます。発表される全演題が一冊の冊子になって抄録集として公表(配布)されます。発表者は自分の演題について800字以内や、1000字以内でまとめて登録時に提出しなければなりません。登録方法や郵送方法は大会(の規模)によって様々ですが、最近ではどの大会もWEB登録を採用しています。中にはUMINに代表されるような定型の投稿システムを採用しているものがあります。(UMINは医学系で用いられるシステムで、臨床研究などの登録をおこなうサイトです)
まず発表規定です。詳細は大会によって様々ですが、多くの大会では筆頭発表者は学会の正会員でなければならないことが多いです。心理臨床学会のように、発表者全員が学会員でなければならないこともあります。もし会員でなければ、大会までに正会員になっておく必要があります。多くが演題登録と同時に会員登録もできますが、正会員になるには他の会員からの推薦書を求められることも多いので注意が必要です。

大会用ホームページ内に、「演題登録」というボタンがあります。
(日本神経学会第56回大会ホームページから引用)

こういったボタンから、登録・修正ができます。登録をした際には、IDとPWが発行されますので忘れずに保管しておきましょう。演題締め切り日までは抄録の修正が可能ですが、締め切りを過ぎると修正ができませんので注意しましょう。ちなみに、締め切り後に修正がある場合は、事務局に連絡して対応してもらえるか聞いてみましょう。場合によっては修正に対応してくれますが、間に合わない場合は大会中に掲示してくれる場合もあります。大会には公式記録というものがありますので、修正がある場合はきちんと報告した方がよいです。

さて、抄録の登録ですが多くの学会では図表を用いずに文字だけで説明します。統計結果なども、数字と記号のみで説明します。
多くの学会では、このような規定が定められています。
(日本神経学会第56回大会ホームページより引用)
基本的に研究計画の段階で、共著者の先生などは決められていると思います。しかし臨床などの蓄積データを使用する場合は、発表連名者が当初予定していた場合と異なることがあります。その場合には、抄録の登録段階で共同発表者にきちんと連絡をして了承を得るようにします。共同発表者(順)を曖昧にしてしまってトラブって、後で遺恨を残すことも少なくありません。さて、演題登録が終わりましたら、演題が採用されるのを待ちましょう。演題の採否結果は、期日を決めた学会は少なく、メールで連絡があったりホームページでいつの間にか発表されている場合があります。演題の採否は大会のプログラム委員や編集委員が採否を決めます。当たり前ですが、採用されやすい大会や採用率が低い大会など様々です。中には、データがなくても研究計画として発表される先生もおられますので、発表者はポスター発表をして何を得るのかという目的を明確にしておくことが大切です。しかしポスター発表は初学者にとっては、他の研究者(学生)とディスカッションできる貴重な場ですので、堅くなりすぎずに応募することも大切です。

さあ、見事ポスター発表に採用されましたら、ポスターを作成しましょう!

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