【オンライン・東京】研究協力者募集「心理療法におけるクライエントのauthenticityに関するインタビュー調査」:お茶の水女子大学大学院

「心理療法におけるクライエントのauthenticityに関するインタビュー調査」

私は現在,お茶の水女子大学大学院に所属し,心理療法のプロセスについて研究しております加藤碧子と申します。この度「心理療法におけるクライエントのオーセンティシティ(authenticity)に関する研究」を行うこととなりました。つきましては,インタビュー調査にご協力いただける方を探しております。
なお,研究についてご承認をいただきました折には,誠にお手数ではございますが,研究責任者(お茶の水女子大学大学院 加藤 碧子)までその旨ご連絡いただきますよう,何卒よろしくお願い申し上げます。

研究の目的
本研究では,心理療法の中でクライエントが「本当の自分だ」と感じた場面に関するプロセスを明らかにすることが一つの目的です。自分らしさの概念としては「アイデンティティ」がよく知られていますが,アイデンティティは斉一性,連続性,帰属性によって定義され,外的な側面によるところが大きい自分らしさであると考えます。しかし,本研究ではオーセンティシティという,その人の内側から生じ,内面的なものとして感じられる真の自分らしさの感覚について扱いたいと考えております。そのため,心理療法におけるクライエントの主観的な経験がテーマとなりますが,ご本人にその経験を語ってもらうことは容易ではないため,今回の調査では心理療法という二者関係の中でクライエントのオーセンティシティの瞬間に深く関わり,間主観的に共有していると考えられる,熟練セラピストの方にインタビューをさせていただきたく思います。
本研究は心理療法研究に関する知見の蓄積になるとともに,現代を生きる我々の「本当の自分」に対する理解につなげられればと考えております。

対象となる方
熟練セラピストの方にご協力いただきたいと考えています。条件は次の通りです。
① 臨床経験年数20年以上の方(臨床現場に出て働き始めた年を1年目として計算)
② 臨床心理士あるいは公認心理師の資格を持っている方
③ 研究内容を承諾してくださり,研究協力承諾書の取り交わしができる方
④ セラピストのオリエンテーションは問いません

協力していただくこと
協力者の方には,心理療法においてクライエントのオーセンティシティ(本当らしさ)を感じた文脈,捉えた場面,その介入について,具体的なエピソードに沿って個別にインタビューをさせていただきます。ご協力いただけるようでしたら,必要に応じて,お一人あたり二回のインタビューをお願いする可能性もございます。
インタビューは60~90分程度を予定しており,協力者のご希望および新型コロナウイルスの感染状況に応じて,対面またはオンライン会議ツールZoomを用いて実施いたします。対面の場合は,お茶の水女子大学内の教室あるいはご希望の場所にて実施いたします。また,インタビュー内容は対面の場合には録音,Zoomの場合には録画をさせていただきます。

プライバシーと情報管理
本研究ではプライバシーを最大限に配慮いたします。インタビューへの協力は任意であり,その内容は承諾をいただいた上で録音・録画させていただきます。研究責任者が逐語録を作成する際には,個人が特定されることのないよう,一切の固有名詞を伏せ,記号にて記載いたします。逐語録をもとに,研究責任者本人が,分析作業を行います。
記録の管理保管については万全を期し,インタビュー内容と協力者の個人情報とが関連づけられないよう,研究協力承諾書,逐語録,録音・録画媒体は,それぞれ別に保管,管理の上,一定期間を過ぎた後に廃棄いたします。

結果の発表と研究協力の謝礼
調査結果は,修士論文およびその報告会にて発表予定です。結果を報告する論文および報告書において,逐語録の内容の一部を抜粋する場合には,個人が特定される情報は削除し,内容が維持される形で記述いたします。
なお,本研究への参加取り止めはいつでも可能です。インタビュー中あるいはインタビュー終了後に参加を取り止める場合には,録音・録画媒体は完全に消去し,逐語録その他の書類も処分いたします。但し,修士論文として公表された後に内容を削除することはできかねます。参加の取り止めを希望される場合には,恐れ入りますが,令和4年10月31日までに研究責任者までお申し出いただきますようお願い申し上げます。
インタビューにご協力いただいた方には,心ばかりではございますが,一回のインタビューにつき1,000円相当の謝礼及び大学内実施の場合は交通費(実費)をお渡しいたします。
また,ご希望であれば完成した論文を送付いたします。

ご多用のところ大変恐縮ではございますが,研究へのご協力を心よりお願い申し上げます。なお,ご協力いただける方は,誠にお手数ではございますが,下記メールアドレス宛にご連絡いただきますよう,何卒よろしくお願い申し上げます。
最後になりましたが,調査についてのご質問やご意見などございましたら,ご遠慮なくご連絡ください。
令和4年7月

加藤 碧子

お茶の水女子大学大学院 人間文化創成科学研究科
人間発達科学専攻 発達臨床心理学コース
博士前期課程2年
g2140308@edu.cc.ocha.ac.jp


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