【研修】兵庫県臨床心理士会 第40回研修会のご案内714

研修テーマ
「青年期の様々な課題とその支援」

○ 日時 2013年7月14日(日)
9:30~        受   付
10:00~12:00  午前の部
12:00~12:30  総   会
12:30~13:30  休   憩
13:30~16:30  午後の部

○ 場所 甲南大学(神戸市東灘区岡本8-9-1)
受 付 :1号館142講義室
講演会 :1号館142講義室
分科会 :第1分科会:1号館131講義室
第2分科会:1号館132講義室
第3分科会:1号館133講義室

○ 午前の部 (講演会)
「青年期の心理的課題とひきもりやニートの問題」
講師:滝川一廣(学習院大学)
青年期は身体的にも心理社会的にも大きく変化を遂げる時期と考えられています。従来から疾風怒濤の時代と呼ばれ、青年たちは多様な葛藤を抱えながら、自分探しを行い、自己を再編成していきます。一方、1990年代頃より、「ひきこもり」という現象がクローズアップされるようになり、しだいにその長期化や高年齢化が問題視されるようになってきました。また近年では、就労や経済的自立といった観点から、「ニート」といった概念が提出され、社会問題化するようになりました。
これらの現象には、経済状況や社会文化的背景に加えて、青年期の心性や発達課題の影響があると考えられています。そこで全体会では、滝川一廣先生をお招きして、青年期の心理的課題について理解を深めたいと思います。その上で、今後の支援にあり方について考える機会にしていきたいと思います。

○ 午後の部 (分科会)
第1分科会:「ニート状態の若者に対する就労支援事業の取り組み」
講師:佐藤佳子(NPO法人こうべユースネット若者自立・就労支援事業部)
コメンテーター:土井晶子(神戸学院大学)
司会:板井吾郎(三菱重工業神戸造船所)
第1分科会では、 NPO法人こうべユースネット若者自立・就労支援事業部の佐藤先生より、ニート状態の若者の就労支援の現場における臨床心理士の役割についてご紹介頂きます。
当日は、キャリア・コンサルタントによるキャリアカウンセリングやその他の支援内容と心理相談を合わせたケースなどもご紹介頂き、フロアの皆さんと検討していける場になればと思います。
コメンテーターは産業分野でもご活躍の神戸学院大学准教授土井先生をお迎えし、様々な角度から就労支援における臨床心理士の役割について考えていきたいと思います。

第2分科会:「大学などにおける青年期の自立支援」
講師:高石恭子(甲南大学)
「学生相談からみた今日の青年期支援の課題」
コーディネイター兼講師:
八木修司(関西福祉大学)
シンポジウム:「青年期の自立を支える~学内でのカウンセラーの役割~」
司会:八木修司(関西福祉大学)
指定討論:高石恭子(甲南大学)
話題提供:
「大学におけるさまざまな青年期支援」
八木修司(関西福祉大学)
「高校(全日制・通信制)、病院、大学学生相談に関わって」
宇都和代(神戸海星病院・神戸市看護大学他)
近年、大学や高等専修学校など高等教育の現場では、主体的な自己決定が難しく、社会経済状況の厳しさとも相まって、卒業はできても無事社会へ巣立っていけない青年期の人々への支援が喫緊の課題となっています。
そのなかには、引きこもりや発達障害やその傾向をもつ人々、虐待やDVなどを受けている人々もいます。臨床心理士の役割が期待されていますが、他職種(教育、医療、福祉、警察など)との協働体制は欠かせません。大学生など青年期の人々の具体的な生活支援や心理ケアについて各学校などでの相談領域で今課題となっていることを概説し、大学生などの青年期支援、とくに社会的自立に向けた支援やケアのあり方について考えてみたいと思います。
ミクロレベル(個別支援やケア)だけではなく、メゾレベル(家族や学校など)、マクロレベル(国や市町村などの取り組み)についても考える機会になればと考えています。

第3分科会:「ひきこもり支援の現場から~本人への支援・親への支援とは」
講師:藤本圭光(アウトリーチ代表)
司会:井戸りか(西宮こころのケアセンター )
成人してからのひきこもり状態を考えたとき、まずそこに、長期化しているからこその難しさがあると思われます。一方で、だからこそ今、ようやく支援の場に辿りついたというご本人やご家族にお会いしたとき、そこで何を提供することができるのか・・・本分科会では、NPO法人神戸オレンジの会の理事長、社会福祉士、精神保健福祉士でもある藤本圭光(よしひこ)先生を講師にお招きし、ふだんの支援活動の実際についてお話しいただきます。現在藤本先生は、不登校・ひきこもりの本人とその家族への訪問援助、概ね20歳以上のひきこもりがちな本人たちの居場所活動と、その親たちによる親の会活動を支援されています。早期支援、予防という観点はとても重要ですが、今ここでの支援という切実な問題に、私たちが臨床心理士としてどのように向き合うことができるのか。それらの課題について一緒に考えていくためにも、ぜひ奮ってご参加ください。

○ 申し込み要領
<FAXまたは郵送での申し込み方法>
6月中旬頃に発送予定のニュースレター同封の『参加申込書』に必要事項を記入し、兵庫県臨床心理士会事務局「研修申込受付係」に郵送または、FAX(078-453-1922)へお願いいたします。
<メールでの申し込み方法>
下記の内容を記載の上、E-mail(cps@hyogo.email.ne.jp)までお申し込みください。
氏名(フリガナ):
所属:
連絡先:
当日の緊急連絡先:
参加資格(兵庫県臨床心理士会会員、他府県臨床心理士、心理臨床学会会員(含準会員)、大学院生):
臨床心理士番号:
分科会:
手話通訳希望(有無)
育児室希望(有無)

締め切り7月5日(金)とさせていただきます。

※ 聴覚障害者の方で手話通訳を希望される方は、お手数ですが手話通訳希望欄の「希望あり」を○で囲み、また育児室希望の方は、育児室希望欄の「希望あり」を○で囲んで、ともに7月5日(金)までに申し込んでください。
なお、育児室の受け入れは定員10名先着順、子ども1人につき1日2,000円(半日1,000円)を徴収させていただきます。利用費は当日受付にてお支払いください。

○ 参加費
当日、受付にてお支払いください。
兵庫県臨床心理士会会員 3,000円
他府県臨床心理士及び心理臨床学会会員(含準会員) 4,000円
(ただし、大学院生は3,000円)

○ 研修ポイント
全日程参加者には、研修ポイントを申請いたします。研修についてのご希望ご意見を、研修委員までお寄せください(佐伯、板井、大島、塩見、高田、高橋(年)、中村(有)、林、樋口、八木)。


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